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愛犬・愛猫と暮らすための家づくり - 岐阜新聞

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 風に冷たさを感じるようになれば、そこはもう冬の入り口。普段は外飼いのワンちゃんも玄関に寝床を移したり、部屋飼いに替える方も多いのでは?年末年始は家族と過ごす時間が増える季節。新しい年に入ったらペットと暮らす家を建てたい(リフォームしたい)―と思う"これから飼い主さん"に「愛犬(愛猫)と暮らすための家づくり」のヒントを、加藤建設代表取締役の森晃廣さんに伺いました。

――森さんが考える「愛犬と暮らす家づくり」とは。

 私どもは創業以来、土木や山林、建築などいわゆる公共工事を得意としてきましたが、近年は住宅建築やリノベーション、造園も手掛けています。特に住宅建築では「愛犬と暮らす家づくり」を掲げて、飼い主さんに「人もペットもストレスなく快適に暮らせる家(環境)づくり」を提案しています。

 実は私をはじめ社員の多くがペットを飼っているか、経験がある人ばかりです。ですので、ペットとの暮らしのどこに不都合やストレスを感じるのか?どうすると快適にすごせるのか―は実感しています。「ペットと共に」にこだわって、「愛犬と暮らせる家づくり」をお手伝いさせていただきます。

――部屋飼いだと、ペットといつも一緒にいられますね。

 確かにいつも一緒にいられるのですが、宅内はペットにとって決て過ごしやすい場所ではありません。特にキッチン回りには結構危険なものが潜んでいます。何かの拍子で感電したり、コンロから吹きこぼれがあったり、刃物を落としたり...。そこに愛犬がいたらどうでしょうか?

 ペットの種類や特徴、性格で必要な設備は変わってきますが、大切なポイントとして生活エリアの区分けは必要だと考えています。リビングは「共有エリア」キッチンや滑りやすい浴室、階段は「ペットNGエリア」。ペットが自由に行き来できる専用ドア付きのお庭や日向ぼっこスペースは「フリーエリア」と、生活スペースを分けることで室内環境を具体的に整えていくことをお薦めします。

――これから、ストーブの季節ですが気を付けることは?

 寒い冬はほとんどのペットが苦手だと思います。犬では20℃前後を適温として調整してあげてください。気を付けたいのはペットの生活する高さですね。暖かい空気は部屋の上に溜まっていくので、私たちが快適でも足元にいるペットの位置では温度が低いので注意が必要です。暖房使用時だと天井と床で20℃近く温度差が開く場合もあります。

 暖める方法も色々あります。ファンヒーターや赤外線ヒーター、床暖房、エアコンなどなど。部屋を暖めるだけならお好みの暖房器具でいいのですが、ペットにとっては乾燥も良くないのでオイルヒーターや専用のペットヒーターを使う事をお薦めします。火事の心配も減りますし、暖まり過ぎることもないと思います。

 部屋全体を床から暖める床暖房の場合、電気式は飲み水をこぼしたり、おしっこなどで壊れると、床をはがして直すなど大掛かりになります。水気(みずけ)には充分配慮して導入してください。

 一方で、床暖房には脱臭や除菌ができる高機能なものもありますし、温水を使うタイプのものもあります。装置を壁に施工する事も可能ですので工夫次第で使いやすくなると思います。

――時々は散歩に出掛けますが、足を洗ってあげるのも大変。

 寒くても、水が冷たくても、足は洗ってあげて下さい。外の汚れを持ち込むことは飼い主とっても衛生的ではありません。ペットのメンテナンスにはペットピットを備えるが理想ですが、スペース的にも費用的にも大変です。小型犬ならば腰ぐらいの高さに流し台の様なものがあれば洗いやすいですし、大型犬ならば立水栓とガーデンパンが使いやすいと思います。温水が出るようにしたり、コンセントを設置すればドライヤーも使えます。専用で考えれば何でもできますが、あまり汚れない環境であれば犬の足洗い専用のブラシのついたカップもあります。この他、外との出入りを行う場所を決め、帰宅時にはブラッシングや足洗いを行うスペースを作って衛生的に過ごしたいですね。

ネコには行動範囲を広く取れる工夫を

 行動範囲や動線を意識してみてください。基本的に犬は行動範囲を柵や門で制限し入れなくすることでエリア分けをすることが出来ますが、猫は難しいですね。身体能力に優れ、高い場所にも簡単に登ってしまいますし、小さな穴があれば入っていけます。ですので、考え方を変えて高い場所にも安全に登れるように工夫してキャットウォークを設置してはどうでしょう。手の届かない位置にある梁は覆い隠して登れなくするとトラブルが減ります。行動範囲の制限は柵ではなく扉で行います。特に外部へは出られないように注意したいです。

 爪とぎは爪がひっかかる形状の物は避け、表面が固くつるつるした素材に変えることで減らすことが期待できます。臭い対策は消臭機能を持った建材を選び施工します。特にトイレ周辺は注意して対策を取りましょう。猫の場合は行動範囲をなるべく広めにとって運動したり昼寝したり、ストレスなく暮らせる環境をつくってあげたいですね。

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December 04, 2019 at 02:59PM
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