冬の星座を代表するオリオン座の左肩で赤く輝くベテルギウス。「冬の大三角形」を構成するなじみ深い星だが、昨秋から急激に暗くなっている。それまでの約半分の明るさで、倉敷科学センター(倉敷市福田町古新田)の三島和久学芸員は「専門家が成り行きを注視する興味深い現象」と指摘する。
ベテルギウスは長年、1等星の中で9番目に明るく見える星だった。もともと時期によって明るさが変化する変光星だが、三島学芸員によると、昨年10月ごろから少しずつ暗くなり始めた。平均0・5等級だった明るさが、現在は1・4等級に低下し、1等星で一番暗く見える星になっている。「過去40年間で1等級近く暗くなったのは初めて」と三島学芸員。
直径が太陽の約千倍のベテルギウスは、超新星爆発を10万年以内に起こすと考えられている。このためインターネット上などで「爆発の兆候では」と話題になっているが、三島学芸員は否定的。最近は明るさが横ばいとの報告もあり「今がちょうど暗さの底では。おそらく徐々に明るくなっていくだろう」と推測、「最も暗い今のうちに見ておき、変化を楽しんでみては」と呼び掛ける。
ただ、明るさの低下とは別に、超新星爆発はいつ起こってもおかしくない。爆発すると月ほどの明るさになり、昼間でも見えるようになるという。三島学芸員は「爆発は今日かもしれないし、数万年後かもしれない。待つしかない」と話す。
同科学センターで毎月行っている観望会では、ベテルギウスの解説も行っている。プラネタリウムで通常時の姿を確認した後、星空を観察する。次回は2月1日午後7時からで、予約不要。
オリオン座 冬を代表する星座。ギリシャ神話に登場する狩人がこん棒を振り上げた姿を表しており、北半球ではこの時季、南の夜空に見える。左上に赤色のベテルギウス、右下に白色のリゲル(ともに1等星)が輝き、中央に三つ星が並ぶ。ベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンを結んでできる形は「冬の大三角形」と呼ばれる。
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January 30, 2020 at 05:03PM
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オリオン座・ベテルギウスが暗化 専門家「変化楽しんで」 - 山陽新聞
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