宝塚ホテル(兵庫県宝塚市)が、移転開業のため31日で営業を終える。武庫川をはさんだ対岸に宝塚歌劇団の本拠地・宝塚大劇場があり、「ヅカファン」の聖地として歩んできた。大正モダンの面影を残すいまのホテルは惜しまれつつ、94年の歴史に幕を下ろす。
拡大する1926年の開業当時からある赤じゅうたんの階段=2020年3月23日、兵庫県宝塚市、滝沢美穂子撮影
開業は1926(大正15)年5月。正面玄関の右手に、当時のメインエントランスだったという赤じゅうたんの階段が残る。「大劇場のフィナーレの舞台にも似た、明るい階段付きの広間を思い出す」と童謡「サッちゃん」の作詞などで知られる故阪田寛夫さんはホテルの記念誌にその華やかさを記している。第2次世界大戦後の10年間は進駐軍に接収され、55年に営業を再開。59年に漫画家・故手塚治虫さんが結婚式を挙げた。
拡大する宝塚ホテルで開かれた舞踏会で元タカラジェンヌ(右側)と踊る女性たち=2019年9月、兵庫県宝塚市、後藤遼太撮影
宝塚歌劇とのつながりは特別だ。タカラジェンヌのショーや「お茶会」と呼ばれるファンイベントの定番の会場。2009年には宝塚大劇場のオフィシャルホテルに。各組トップスターらのパネルや、舞台衣装なども展示している。
拡大するアーチ付きの天井を持つ回廊。タカラジェンヌやファンら多くの人たちが行き交った=2020年3月23日、兵庫県宝塚市、滝沢美穂子撮影
「たくさんの思い出がにじむ場所。素敵な記憶は、私たちの心の中から消えることはありません」
1974年の「ベルサイユのばら」初演で男装の麗人オスカルを演じた元トップスター榛名由梨(はるなゆり)さん(74)は、「すみれの間」でディナーショーや退団パーティーを開いた。「サヨナラ(退団公演)のパーティーは作家の田辺聖子さんもいらして、鏡割りもして豪華にやりました」。
宝塚ホテルの思い出話はつきません。記事後半には、毎月のように足を運んだという宝塚ファンの漫画家・細川貂々さんのお話が続きます。
拡大する宝塚ホテルで思い出を語る元宝塚歌劇団トップスターの榛名由梨さん。「中庭でもよく撮影しましたね」=2020年3月23日、兵庫県宝塚市
歌劇団に入団した63年当時、…
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March 28, 2020 at 12:00PM
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ヅカファンの聖地 大正生まれの宝塚ホテル、歴史に幕 - 朝日新聞デジタル版
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