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宝塚ホテルの建物 新築移転のため94年の歴史に幕 - 神戸新聞

 阪神間モダニズムを象徴する建築で、宝塚歌劇のファンにも親しまれてきた宝塚ホテル(兵庫県宝塚市梅野町)が、老朽化による新築移転のため1日、現建物での最後の宿泊客を見送った。大正時代に建築され、94年の長きにわたり、宝塚歌劇のファンを中心に愛され、宝塚のまちのシンボルであり続けた。現建物の持つ伝統を引き継ぐ新ホテルは宝塚大劇場(宝塚市栄町1)のそばで5月14日に開業する。(久保田麻依子、中川 恵)

 宝塚ホテルの本館は地元の建築家、古塚正治氏(1892~1976年)の設計で、1926(大正15)年に完成。59年には漫画家の手塚治虫氏が結婚披露宴を挙げている。歌劇ファンも集い、2009年には宝塚大劇場の「オフィシャルホテル」となった。阪神間のモダニズム文化を代表する建物として親しまれてきたが、老朽化とともに耐震性が問題となり、移転が決定。現ホテルは31日に迎え入れた最後の宿泊客で営業を終え、今後解体される。

 最後のチェックアウト業務となった1日午前、従業員約100人がロビーに集まり、利用者に感謝の言葉をかけて見送った。写真撮影を楽しんだり、なじみのスタッフにあいさつしたりして、涙ぐむ宿泊客も。

 千葉県から訪れた69歳と65歳の姉妹は40年以上、宝塚歌劇の観劇で月に2回宿泊。「出窓から見える大劇場や電車の景色が大好きだった。スタッフに素晴らしい接客をしていただいて感謝している」と語った。

 同ホテルに40年以上勤めたシニアスタッフの清水総一郎さん(61)は「親子3代でホテルを愛してくださった家族も多く、阪神地域では特別な存在だったと誇りに思います」と話した。

 新ホテルは「夢のつづき」をコンセプトとする。客室は200室。保存活用を求める市民らの声を受け、採光用のドーマー窓と半円形の屋根などのデザインを継承し、宴会場のシャンデリアや階段の手すりなど一部の内装は再利用を検討。メインロビーの階段は現ホテルと同じ赤のじゅうたんを使うという。

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April 01, 2020 at 01:00PM
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