新型コロナウイルス感染拡大のために自宅で過ごすことが多い子どもに向けて、「東京おもちゃ美術館」(東京都新宿区)では、休館中の今も、いろいろな遊びを提案する動画を配信しています。美術館の「ディレクター」の2人に、おもちゃの楽しさや、自宅でできる遊びについて教えてもらいました。
現在のおもちゃ美術館は、閉校になった小学校の11教室を借りて、2008年に開館しました。認定NPO法人「芸術と遊び創造協会」が、「おもちゃ学芸員」と呼ばれるボランティア会員の協力を得て運営しています。
美術館のチーフディレクターで、同館がおもちゃと遊びのスペシャリストとして認定する「おもちゃコンサルタント」の資格を持つ田向優さん(27)によると、同館にあるのは全て、顔を見てコミュニケーションが取れるアナログなおもちゃだそう。
中でも、同館が独立した部屋を設けて展示しているのが「グッド・トイ」。これは、全国のおもちゃコンサルタントが、〈1〉健全である〈2〉ロングセラー〈3〉遊びとコミュニケーションを尊重する――という基準で選んだおもちゃです。2019年の45個に、過去に選ばれたものを合わせ約120点を見たり遊んだりできます。
別の部屋には、カードゲームやボードゲームが数多く並んでいて、その場で実際に遊ぶこともできます。
私たちも、二つのゲームを体験させてもらいました。
「クアルト!」は、4種類のコマを交互に盤に並べ、コマの色か形、高さ、穴の有無のどれかの条件を揃えて一列に四つ並べた方が勝ちというボードゲーム。置くコマを選ぶのは、自分ではなく対戦者のため、どこに置くかだけでなく、どのコマを相手に渡すかにも頭を使います。「ぴっぐテン」というカードゲームも、人と向きあい対戦する楽しさを感じることができました。
田向さんは、「アナログのおもちゃは、自分で考えて遊ばないと面白くないので、考える力が養われます。そして、『楽しい』『うれしい』と思うことは、心の栄養になります。おもちゃは心を成長させてくれるのです」と話してくれました。
おもちゃ美術館は現在、新型コロナウイルス感染予防のため、休館しています。
同館では、ホームページ(http://goodtoy.org/ttm/)で、身の回りの物を使って楽しむ「3分でわかるおうち遊びシリーズ」を紹介しています。今回、ディレクターの花房佳奈さん(31)に、そのうちの二つを教えてもらいました。
一つ目は「巻き取りゲーム」。まず、約3メートルのたこ糸の両端に結び目を作ります。割った割り箸7~10本を握りやすい太さにまとめ、箸の間に糸の結び目をはさみ、数か所をビニールテープで巻いて固定します。糸の両端に割り箸の棒がついている状態になったら、糸の真ん中に目印をつけて準備OK。2人で両端の棒を持って、「せーの」で巻いていき、先に真ん中にたどりついた方が勝ちです。
もう一つは、「紙コップ うちわでおそうじ対決」という、工作の必要がない遊びです。机の真ん中にビニールテープなどを貼って区切り、ひっくり返した紙コップをたくさん並べます。机の両端に、それぞれうちわを手にした人が立ち、一斉にうちわで紙コップをあおぎます。より速く、自分の陣地から紙コップをなくしたほうが勝ちです。
二つのゲームとも、シンプルながら盛り上がり、みんなで楽しみながら体を動かすことができました。
外出の自粛が広がる中で、家に閉じこもることが多く、ついスマホやタブレットなどで遊んでしまう人も多いと思います。今回の取材を通じて、みんなで話しながら遊べるゲームや、自分で考えた遊びなどの楽しさを知り、自宅でも試してみたいと思いました。
(高2・岩瀬周、中1・都島歩、岩瀬慧、小6・池上颯、吉田桜記者、撮影=和田康司)
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