住宅の購入は、多くの方にとって一生に一度の大きな買い物になるでしょう。ここでは、注文住宅で家を建てることを想定して「家を建てるのが初めてで、何から考えたらよいか分からない」「初めての家づくりで失敗したくない」といった方のために、知っておいてほしい注意点を4つお伝えします。
家を建てるときの注意点1:依頼先について
依頼先は大きく分けて、ハウスメーカー、工務店、設計事務所の3パターンです。それぞれ長所短所があり、希望の家つくりのスタイルによって適した依頼先があります。
「ハウスメーカーに依頼したけれど、後になってから既製品ではなく、雑誌に出てくるような住宅にしたくなってしまい、途中で依頼先を変更した」「工務店に依頼したが希望したデザインが伝わらず、完成してから後悔した」「設計事務所に依頼したが希望予算からかけ離れた工事金額が出てきたため、途中解約費用が掛かってしまった」というケースも聞きます。
こうしたことを避けるためにも、前もって依頼先ごとの特徴を把握しておきましょう。
ハウスメーカー
大企業のハウスメーカーは、量産が可能な規格化された住宅を得意としています。有名俳優を起用したTVCMなどを目にすることも多いでしょう。工場生産や同規格の住宅とすることで建物の品質を一定に維持し、短工期・大量生産を可能にしています。一方、宣伝費や技術開発費などが反映されており価格が高めであったり、自由度が低いこともあります。不整形地や特殊な土地では大幅に割高になったり、断られたりする可能性もあります。
工務店
大工さんを束ねているのが工務店です。ハウスメーカーや設計事務所に依頼したとしても、実際に家を建てる作業は大工さんが行います。工務店に依頼した場合、中間の会社がないため、価格を比較的抑えることができます。社長判断で融通が利くこともあるでしょう。
職人さんたちと家づくりができるという安心感がある半面、第三者がいないため、工事に不具合があったときにうやむやとなってしまう危険性があります。
設計事務所
設計事務所に依頼した場合、設計事務所は設計のみを行い、実際の工事は工務店が担当します。2社の組み合わせとなるため割高に感じられますが、標準やオプションといった考え方がないことが特徴です。さらに、高低差のある土地や変形地などでは、量産された建物だとコストがかかってしまうため、ハウスメーカーや工務店に依頼するより安くなることがあります。また、施工と設計を別の会社が行うため、施工費が下がっても利益相反とならず、設計事務所が適正な工事費を査定することが可能です。
一方、多種多様な設計者がいるうえに情報があまりなく、自分の希望に合った設計者を探すのに苦労するかもしれません。設計料も事務所によってまちまちなので、契約前に複数の事務所に設計料の見積もりをしっかりと提出してもらい、比較検討することが大切です。
家を建てるときの注意点2:土地の選び方
土地探しと建物の計画を一体として考える
家を建てるには土地が必要です。土地から探す場合、土地を先に探して建物はその後で、と考える方も多いようですが、この場合、土地に対して建てられる建物規模や予算をしっかりと把握してから探すことが大切です。
土地に関するよくある失敗として、“理想どおりの土地を購入できたが割高だったため、建物に予算が回らず、建物の希望をいろいろと断念することになってしまった”という話を聞きます。
失敗を避けるためには、工務店や設計事務所を介して、建物の相談と土地探しを並行して進める方法があります。全体的なバランスを把握するには一番よい手段といえるでしょう。
建物計画や予算、立地などのバランスを考える
一般的な市街地では、土地に対して建築物を建てることができる広さ(建ぺい率)が定められています。住宅地(住居系地域)は狭く定められており、空地を広くとるように考えられています。
一方、住居系地域以外の商業地や工業系地域では、空地は狭くぎりぎりまで建物を建てることができます。周りの建物もぎりぎりまで建てられていることが多いため、日陰となってしまう範囲が多く、住居にはあまり向かないともいえます。こうした土地では木造3階建てにするという解決策があります。1階に駐車場を配置することで、2・3階は住宅地の1・2階と同レベルの日当たりを確保できるでしょう。
どのような地域でも、計画内容・予算・立地などのバランスを見て総合的に判断することが大切です。
家を建てるときの注意点3:間取りの考え方
間取りを考えるときに重要なことは、方位と環境です。何もないところからいきなり図面を考えるのではなく、空間を目的別に分ける「ゾーニング」から考えるとよいでしょう。考える項目としては、何を何階に配置するのかと、方位、広さとなります。
まずは土地の広さに対する建ぺい率から各階の広さを把握し、容積率で何階建てができるのかを考えます。建築基準法のなかには斜線制限や緩和措置などの細かい内容がありますが、これは後から調整すればよいでしょう。
ゾーニングはLDKの広さや配置から考えていきます。“キッチンと、浴室や洗面所などの水回りをつなげるかどうか?”など、具体的なところから考えれば、構成がつかみやすいはずです。そこに子ども部屋をつなげるのか、居室は別の階に配置するのかなどを考えていきましょう。そこからさらに方位や周辺の環境を考慮していくことで、間取りがより具体的になります。
実際には設計事務所や工務店などの設計者が具現化していきますが、要望や考えをまとめるためにも、自分でも間取りをイメージしておくことをおすすめします。
家を建てるときの注意点4:住宅の性能について
住宅の性能が高ければ高いほどコストもかかります。同じ広さの住宅でも、性能を上げると数百万円規模で金額が変わるのです。ただ、ランニングコストの判断は難しい面もあります。建設費の面では、細かなメンテナンスなどを除いて、いったん建ててしまえば建替えまでの費用はかかりません。しかし、たとえば断熱材の種類によって日々の光熱費は変わります。
そこで、住宅の性能については「ライフサイクルコスト」を考慮するとよいでしょう。
建ててから償却(解体)までのトータルコストを検討することで、“断熱材を安いものにしたが、実際に住んでみると寒くて暖房コストがかかってしまい、かえって高くついてしまった”などの失敗を避けることができます。
一般的に、初期費用が安いものは、ランニングコストやメンテナンスコストがかかるものが多いといえます。ただ現実的には、建設費が高額なため初期費用を泣く泣く抑えなければならないことも多いでしょう。安すぎる仕様を選んで後悔をしないように、全体のバランスを考えてみることが大切です。
まとめ
家を建てるには、短くても1年近い時間がかかります。そのため、つい初期コストや短期的な金額を重視してしまいがちです。しかし、全体的なコストを考えると初期コストを抑えることが必ずしも得とは限りません。また、土地探しや依頼先を探すときにも、建物完成や数十年後の建替えなど、全体を見据えて考えることが重要です。
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May 28, 2020 at 10:00PM
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