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家で花火の和菓子楽しもう 丸子の大会イメージ 川崎市の「桔梗屋」発売 - 東京新聞

夜景の写真に和菓子を並べて仕上げる「おうちで花火大会」

夜景の写真に和菓子を並べて仕上げる「おうちで花火大会」

 1967年を最後に姿を消した「丸子多摩川花火大会」をイメージした和菓子セット「おうちで花火大会」を、地元の川崎市中原区新丸子の和菓子店「菓心 桔梗屋」が発売した。花火を模した上生菓子を、多摩川の夜景写真の上に並べて楽しむ試み。新型コロナウイルスの影響で花火大会の中止が相次ぐ夏、「こんな時だからこそ、おうちで花火大会を楽しんでほしい」と呼び掛けている。 (山本哲正)

 今年初め、三代目の須田洋義さん(26)が夏の和菓子のテーマに花火を選んだのがきっかけだった。白い雪平(せっぺい)にオレンジや紫色の「花」を散らすなど試作していると、のぞきこんだ祖父で初代の信義さん(89)が「近くの丸子橋でも昔上がっていたよ」と懐かしんだ。

 丸子多摩川花火大会は二五年に始まったとされる。戦争による中断はあったが年々規模を拡大。五七年には百万人を超える人出があったという。信義さんは、花火の客で店が繁盛し「近くに見には行けなかったが、忙しかったよ」と笑顔で振り返る。祖母の文子さん(87)は「私は店の外に出て、バンバン上がるのが見えた。きれいだった」と目を細めた。

初代、2代目ら家族に囲まれて、笑顔で「おうちで花火大会」を紹介する須田洋義さん=いずれも中原区で

初代、2代目ら家族に囲まれて、笑顔で「おうちで花火大会」を紹介する須田洋義さん=いずれも中原区で

 祖父母らの記憶にある花火大会を知りたくて、多摩川に架かる丸子橋の夜景を撮影。A3大に引き伸ばして花火の上生菓子を並べてみた。散り広がる様子や上がる軌跡もコンペイトーで表現すると「花火が上がった」。

 丸子の花火大会は、道路交通への影響を理由に六七年が最後となった。復活に動く地元の「丸子多摩川花火大会を復活させる会」にも連絡。その願いも乗せ、地域の人々が愛した花火大会を和菓子で再現した。

 二代目の義孝さん(61)、美鈴さん(54)も息子のアイデアを喜んでいる。「コロナ禍で外出もままならない今、ぜひおうちで花火を上げて、コミュニケーションにも役立ててほしい」と語った。

 上生菓子六個とコンペイトー、夜景シートのセットで税込み二千百六十円。二十二日までの予定だが、限定百セットが売り切れ次第終了。花火の上がった写真を会員制交流サイト(SNS)に「#特別な夏の楽しみ方」とハッシュタグを付けて投稿することも呼び掛けている。問い合わせ、予約は桔梗屋=電044(722)2755=へ。

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August 15, 2020 at 05:35AM
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