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装幀家・菊地信義のドキュメンタリーは“共作”、広瀬奈々子が3年間の密着回想(イベントレポート) - ナタリー

第20回東京フィルメックスのコンペティション部門出品作「つつんで、ひらいて」が、本日11月24日に東京・有楽町朝日ホールで上映され、監督の広瀬奈々子がQ&Aに登壇した。

本作は、俵万智の「サラダ記念日」など1万5000冊以上もの本をデザインしてきた装幀家・菊地信義の仕事を約3年にわたり追いかけたドキュメンタリー。広瀬は是枝裕和と西川美和が立ち上げた映像クリエイター集団・分福に所属しており、前年の東京フィルメックスでも上映された「夜明け」で長編監督デビューを果たした。

「夜明け」より先に撮影が始まった本作。亡き父も装幀家であり、改めて装幀の仕事を知りたくなった広瀬が実家の本棚に菊地の著書「装幀談義」を見つけたことが制作のきっかけだったという。広瀬は「装幀はカバーをデザインするくらいの仕事だと捉えていたので、もっと重層的なところまでデザインしている仕事だと『装幀談義』を読んで知りました。アーティストであろうというより、あくまで裏方に徹するような職人的な姿勢に非常に惹かれて、菊池さんにお会いしてみたいと思いました」と振り返った。

しかしオファー当初、菊地から「僕は映像が嫌いなんだ」と切り捨てられショックを受けたと打ち明けて笑う広瀬。数カ月後に再び会った際には、菊地の気持ちに変化があったようで「僕の頭に小さなカメラを取り付けてみよう」とアイデアも出してきたという。

そんな菊地を、広瀬は「演出家の側面もある」と表現する。「こういうシーンを撮りたいとお願いすると『それはちょっと違うのではないか』『別のアイデアが欲しい』と言われることが多くて。完成するまで緊張感は多くありました。“共作”と言っていいと思います」と撮影中のやり取りを回想。「(完成版を観た)菊地さんはあまり多くを語りませんでしたが『僕は今、装幀家人生の第4期に入っている』とおっしゃって。非常にやる気に満ちているようです。本作の取材でも生き生きと話していましたし、装幀というものを世の中に認知してもらえるよう、逆にこの映画が利用されているような印象も受けます」とバイタリティあふれる菊地の姿に言及した。

「つつんで、ひらいて」は12月14日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。

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November 24, 2019 at 12:38PM
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