新型コロナウイルスの感染の蔓延（まんえん）期に備えて岐阜県内で民間施設への無症状患者らの受け入れが始まった。県は借り上げたホテル内で感染が広がらないように、対応する看護師や県職員、ホテル従業員と患者との対面を最小限にとどめる感染防止策を施した。
ホテル内は、移送時を含めて患者が通る区域を「レッドゾーン」、他を「グリーンゾーン」に分けた。患者は個室から出ることは原則禁止されている。家族との面会は許されていないが、電話をかけることはでき、差し入れも宅配で受け取れる。
医療機関から派遣された看護師２人がホテルに常駐する。カメラ付きのタブレット端末を通じて患者の健康状態を確認する。患者の容体が悪化した場合に医師を呼び、収容者が増えれば態勢を拡充する。患者用にホテル側が３食分の弁当を用意し、マスクと手袋を着用した従業員が台車で個室の前まで運搬。従業員が去った後に館内放送で伝え、患者が弁当を受け取る。午前１０時と午後３時３０分に健康維持のためラジオ体操の曲を流す。
室内の掃除やベッドのシーツ交換などは患者が行う。使用済みのシーツやごみなどは患者が個室の前に置き、防護服姿の従業員が回収する。感染性廃棄物として専門業者が処分するため、県は「一般ごみと混ざることはない」としている。
羽島市のホテルコーヨーでは、高齢者や妊産婦、基礎疾患のある患者らを除き、医師が入院の必要性がないと判断した患者を受け入れる。当面は退院に必要な検査を待つ患者が療養する。施設の運営に当たる県職員３人も常駐する。ホテルの従業員２人が患者の生活を支える。
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April 22, 2020 at 05:55AM
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軽症者ら受け入れホテル対策徹底 レッドゾーン指定や対面最小限 - 岐阜新聞
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