新型コロナウイルスの感染の蔓延（まんえん）期に備えて岐阜県が無症状や軽症の患者を収容する施設として借り上げた羽島市の「ＨＯＴＥＬ ＫＯＹＯ（ホテルコーヨー）」で２１日、患者の受け入れが始まった。感染者の増加による医療体制の崩壊を回避するため、軽症者らを入院先の医療機関から移して収容し重症者らが医療機関で治療を受けられる態勢を整える。
県によると、同日、岐阜市内の医療機関から県の保健所の専用車で５０代と２０代の女性がそれぞれ移送された。女性は、ウイルスの飛散を防ぐ密閉式の「車椅子型アイソレーター」に乗り、防護服姿の県職員に押されながらホテルに入った。２人とも症状はなく、ホテルで療養しながら退院に必要な検査を受ける。看護師と県職員らが常駐し、患者の健康確認や生活の支援に当たる。
ホテルの部屋数は２６５室。感染拡大の影響で宿泊客が大幅に減少し客室を確保しやすかったことなどから、県が借り上げを打診していた。県の担当者は「皆さんに安心してもらえるように感染対策に万全を期したい」と話した。
県は同様の施設を県内５圏域に少なくとも１カ所ずつ開設する方針。
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April 22, 2020 at 05:49AM
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軽症者らのホテル移送開始 県、蔓延期に備え - 岐阜新聞
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