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京都の学校再開方針、保護者に賛否 「家だとだらける」「感染が心配」通学や部活で課題 - 京都新聞

学校再開後の主な感染防止対策

学校再開後の主な感染防止対策

 京都府と京都市の両教育委員会が学校再開を発表したことを受け、保護者からは「良かった」「なぜ」と賛否両論の声が上がった。学校現場にもさまざまな感染防止策が示され、手探りの中で学びの場が再スタートすることになる。

 「良かった」。学校再開の方針を聞き、市立小の5年生がいる中京区の主婦(41)は安堵の表情を浮かべた。「家にいるとだらけるし、毎日3食作るのも大変だったので」と本音を語った。一方、新1年生がいる同区の主婦(42)は「学校には行かせたくない」と顔を曇らせた。「感染が心配なので、夏休みを短くしてもいいから休校してほしかった」と漏らした。

◆ぎりぎりの判断

 今回の両教委の決定は、「ぎりぎりの判断だった」(橋本幸三府教育長)。始業式や入学式が来週に近づく中、隣接する大阪府が府立校の5月6日までの休校を決め、京都府や京都市も検討を迫られた。
 文部科学省のガイドラインでは、新規感染者数や感染経路が明らかでない人の数が急増する「感染拡大警戒地域」となれば、首長が地域全体の活動自粛を強化する一環として学校の臨時休校を要請できる。京都府の西脇隆俊知事は3日の会見で「府内は感染拡大警戒地域に近いが、多くは感染ルートや濃厚接触者が特定できており、要請する段階ではない」とし、拡大警戒地域とされる大阪府との違いを強調した。
 さらに休校すれば仕事を持つ保護者の負担は大きく、勤務先が病院や保育所などであれば社会的な影響も大きい。「年度当初は担任や友達と新たな1年を始める重要な時期」(在田正秀京都市教育長)でもあり再開に落ち着いた。しかし京都府教委幹部は「理屈の上では再開となるが、心配する人も多く悩んだ。安全に最大限配慮して進め、状況が変われば対応することにした」と明かす。
 今後、各校では「密閉」「密集」「密接」の「3密条件」を徹底的に避けて授業が進められる。換気や手洗いの徹底▽机の配置や体育の実技などは間隔を空ける▽給食では向かい合わせで食べない-などの対策が取られる。
 ただ、それでも感染リスクが心配で登校させない家庭があるかもしれず、その場合には市教委は「欠席扱いにせず、学校が授業内容をプリントで家庭に知らせるなどして学習をフォローする」としている。

◆府市で対応に差

 また課題も山積している。府立、市立の高校では通勤ラッシュを避けるために時差通学も検討すべきとされたが、ある府立高の副校長は「始業を遅らせると授業時間をどう確保するかが問題だ」と語った。
 部活動も、府教委は「教育活動を再開するなら外せない」と条件付きで認めたが、市教委は「運動不足解消などのために春休み中は認めていたが、学校が再開すれば解決できる」と中止にした。学校現場からは「大会も中止になる可能性があり、頑張ってきた子どもが落ち込むかもしれない」(市内の中学校長)との声も出る。
 それでも各学校は「これまで子どもたちの学習権が失われてきたので、準備を整えて登校を迎えたい」(同)と前向きに受け止めており、西脇知事は「早く子どもたちに今まで通りの日常を取り戻してあげたい」と語った。

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April 05, 2020 at 09:00AM
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