はじめに
2020年のはじめから始まるはずだったホテルの開業ラッシュが、コロナ禍を経て、いよいよこの秋からスタートした。大型のインターナショナルブランドから、日本独自の独立系ブティックホテルまで千差万別である。なにが新しくて、どこが面白いのか。その詳細を連載形式でリポートする。第5回はザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜!
第1回:アロフト東京銀座
第2回:キンプトン新宿東
第3回:フォーシーズンズホテル東京大手町
第4回:シークエンス ミヤシタパーク
地上14階、地下1階からなるホテル外観。
波と海とトライバル柄
日本人のハワイへの愛は、かなりなものだ。毎年数回なんてざらである。それだけに、2020年10月現在の、海外からの来訪者・帰国者に課せられた14日間自己隔離などで、実質渡航ができない状態は、なんとも悲しい。
そんななか、オアフ島ホノルルで50年ちかい歴史を持つ老舗ホテル「ザ・カハラ・ホテル・アンド・リゾート The Kahala Hotel & Resort」が横浜に日本初の「カハラ」を開業した。2020年9月23日のオープンいらい、すでに高い人気を呼んでいるそうだ。
ホノルルのカハラとオーナー企業はおなじ。その意味でも、カハラ直系のホスピタリティを期待するゲストは多いだろう。
「ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜」は、みなとみらい地区に登場。観光地でさいきん人気の「横浜ハンマーヘッド」あたりからも、ユニークな形状のグラスタワーが見える。ホテルによると、葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」の神奈川沖の構図に見立て、タワー外観は幾重にも重なる神奈川沖の荒波」を模したそうだ。
じっさい、建築デザインに凝っている。この「波」の造形は、やはり「パシフィコ横浜に隣接しているインターコンチネンタルホテルのヨットの『帆』に対するデザインとなっています」(ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜のプレス用資料より)というのだ。
それがよくわかるのは、14階に位置する「スカイロビー」からの眺めである。上記のように、横浜が従来から持っていた海と港というイメージを楽しませてくれる。隣接する横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)の展示ホールの、小さな波が連続するさまをイメージしたルーフと、奥のインターコンチネンタルの帆がユニークな景観を作り上げているのだ。
スカイロビー。天井から下がる大きなシャンデリアは、ハワイ王朝のシンボルの羽飾りをイメージした。
みなとみらい地区は、市の熱心な企業誘致などもあり、新しい建物で混み合ってきたと思っていたものの、既存の建築をうまく使って、楽しめる眺めを作り上げるのに成功しているのには感心した。
ホテルの内装は、ホノルルの「カハラ」を知っているひとだと、とりわけ、落ち着けるようにデザインされている。スカイロビーでは高さ5メートルにおよぶ窓からの景色を背景に、スワロフスキー社によるシャンデリアの多彩なきらめきが眼にとびこんでくる。「クリスタルモダン」というのが、室内装飾のコンセプトだ。
シャンぺンゴールドを思わせるベージュが入った白色系を中心とした内装は、エッジのきいたデザインよりもコンフォート系のそれで、このあたりも、むかしからホノルルのカハラを好んできたゲストには喜ばれているようだ。
そこに、ハワイで古くから使われているというトライバル模様をアレンジした幾何学模様が随所に配されていたりする。ハワイから来たホテル、というイメージは、波や海のイメージとともに、ハワイの民族文化のかたちで裏打ちされているのだ。
最大300名まで収容可能な347平米のグランドボールルーム。ハワイを代表する花「プルメリア」をかたどったシャンデリアを設置。
レストランは、イタリア料理と日本料理と鉄板焼の3つ。イタリア料理を提供する「オッツィオ Ozio」の大塚浩介シェフは、資生堂パーラーが運営するカフェ・キュイジーヌ「ル・サロン・ジャック・ボリー」(伊勢丹新宿店)でシェフを務めていた経歴の持ち主だ。
ボリー氏はかつて銀座「ロオジエ」のエグゼクティブシェフを務め、高い評価を得ていたひとであり、薫陶を受けた大塚氏もクラシックからモダンまで、多様な料理を楽しませてくれていた。今回はイタリア料理も、ということで、「オッツィオ」も、ホテルのもうひとつの顔になりつつある。
イタリアンレストラン「オッツィオ Ozio」。貝殻を模したソファでプライベートな空間を確保した。
ゲストルームは全146室。スタンダードタイプの「ザ・カハラ・グランド」(8万5000円〜)でも47平米以上と、空間的ぜいたくを謳う。ハーバービューやコーナーなど部屋のタイプや、位置するフロアの高さによって、ことなる景色が楽しめるので、予約のとき好みを言って相談にのってもらうといい。
スイートもいろいろ選べる。74平米の「プレミアスイート」(21万5000円〜)にはじまり、110平米を超える「ザ・カハラ・スイート」(32万円〜)まで、9室用意されている。スイートの「ザ・カハラプレステージコーナー」(13万5000円〜)には、眺望を楽しめる開放的なビューバスもそなわる。
60平米のザ・カハラプレステージコーナー。角部屋ならではの2方向の大きな窓からは、みなとみらいのダイナミックな景観がのぞめる。
ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜
神奈川県横浜市西区みなとみらい一丁目1番3号
TEL 045-522-0008
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文・小川フミオ
"ホテル" - Google ニュース
October 30, 2020 at 06:00AM
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ザ・カハラ・ホテル・アンド・リゾートが日本初上陸!──みなとみらいでハワイを思う - GQ JAPAN
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