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「札幌行っても大丈夫?」回答困るホテル側…国と北海道、ちぐはぐ対応に苦慮 - 読売新聞

 新型コロナウイルスの感染が北海道内で急拡大し、ホテルや観光施設でキャンセルが相次いでいる。政府が観光支援事業「Go To トラベル」を進める中、北海道の鈴木知事は札幌市と他地域との不要不急の往来自粛などを要請。こうした動きは今後の誘客にさらに影響を与えるとみられ、また国と道とのちぐはぐな対応に宿泊業界も苦慮する。

 「札幌には行っても大丈夫なんでしょうか」。JR札幌駅近くにある京王プレリアホテル札幌には今月に入り、相談のような問い合わせの電話が寄せられるようになった。「Go To トラベル」で道外から旅行で利用する人が増え、担当者は「回答に困っている」と吐露した。

 札幌市では、市民への不要不急の外出自粛が呼びかけられた。市内の定山渓温泉は市民や近郊の道民の利用も多く、関係者は21~23日の3連休などに客足が鈍ることを危惧する。定山渓観光協会の長谷川信之事務局長は「温泉旅館では12月以降、本格的なシーズンを迎える。影響が長引かないか心配だ」と話す。

 初のクラスター(感染集団)が発生した函館市は毎年この時期、道内外から修学旅行生が多く訪れる。年間約90万人が来場する市内の観光スポット「五稜郭タワー」では今月、道内外の小中高校計69校の予約が入っていたが、直前になって小学校7校と高校1校からキャンセルの申し出があったという。

 五稜郭タワーでは「Go To トラベル」などの観光需要喚起策の効果もあり、9~10月は一般客や団体客の来場者が戻り始めていた。大場泰郎営業部長は「団体客は大きな収入源になるので非常に厳しい。個人客への影響は小さいが、12月から出てくるだろう」と話す。

 道東の冬の観光拠点である釧路市。NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構によると、阿寒湖温泉の宿泊客は7月以降、右肩上がりで回復傾向にあり、10月の宿泊者数は前年同月の約9割に達した。例年11、12月は閑散期だが、「Go To トラベル」などの効果で3連休の宿泊予約は、ほぼ埋まっている状態だった。だが、ここ10日間ほどでキャンセルが相次ぐようになった。

 推進機構の高田義人事務局長は「(キャンセルに)拍車がかかるだろう。我々としては、引き続き感染対策を徹底していくしかない」と語った。

 毎冬、多くの訪日外国人客(インバウンド)がスキー場を訪れる富良野市では、今季はそれが期待できないため関係者は国内客の来訪に望みを託す。市によると、「Go To トラベル」効果で市内のホテルなどには順調に予約が入っていたが、今月に入ると団体客を中心にキャンセルが出始めているという。

 市は消毒や換気の徹底などの「新北海道・ふらのスタイル」を掲げて感染対策に取り組み、明らかになっている市内の感染者は19日現在で2人。市商工観光課の本田寛康課長は「団体旅行のキャンセルは痛い。同じ北海道としてひとくくりにせず、観光客にはぜひ旅行に来てほしい」とPRする。

 こうした事態に、道内の宿泊業関係者は「対策」に乗り出した。ホテルや旅館の経営者らは18日に記者会見し、道が感染対策で求める「新北海道スタイル」を守って営業していると強調。「自粛対象にはあたらないと思う」との見解を示して利用を呼びかけた。

 会見では、今月初旬から予約の取り消しが増え、1日で数百件のキャンセルが出た施設もあったと説明。「北こぶしリゾート」(斜里町)の桑島敏彦専務は「旅行に後ろめたさを感じる空気感があれば排除したい」と述べた。

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November 20, 2020 at 06:56AM
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