Search

ビジネスホテルの「朝食無料」、本当は宿泊代に含まれているのでは?(オトナンサー) - Yahoo!ニュース

 出張や家族旅行など仕事からプライベートまで、幅広い利用シーンがあるビジネスホテル。このビジネスホテルの宿泊でおなじみなのが「朝食無料サービス」です。パンやおにぎり、サラダ、コーヒー、スープなどを好きなだけ食べられますし、中には、有料の朝食バイキングで提供されるような煮物や揚げ物、焼き物、デザートが好きなだけ食べられるホテルもあります。  しかし、おかずやデザートが提供される朝食無料サービスは、仮に、パンやおにぎりなど簡易な朝食であったとしても、材料費や調理する人の人件費などコストは必ずかかります。「朝食無料」とうたいながら、本当は宿泊費に朝食代が含まれているのでしょうか。ホテルジャーナリストの高岡よしみさんに聞きました。

朝食で利用者にアピール

Q.ビジネスホテルで、朝食無料サービスが始まったのは、いつごろでしょうか。 高岡さん「もともとはバブル景気の崩壊後、ビジネスホテルがより多くのビジネスマンを取り込むための方策として、朝食無料サービスが始まったといわれています。しかし、訪日外国人が急増した2015年ごろから、東横インをはじめ、さまざまなビジネスホテルチェーンが無料朝食のグレードアップを図るようになってきました」 Q.なぜ、多くのビジネスホテルが競うように朝食無料サービスを始めたのでしょうか。 高岡さん「ビジネスホテルはその名の通り、『宿泊』に特化したホテルです。ホテルといえば、レストランなどでの飲食や、宴会、婚礼などのバンケットといった多彩なサービスを提供する『フルサービス型』が一般的なイメージですが、ビジネスホテルでは、サービスが提供されるシーンは限られてしまいます。 そこで、朝食で利用者にアピールしようというホテルが増え、同時に、朝食でホテルを選ぶという利用者も現れました。そのため、多くのビジネスホテルで朝食無料サービスをキーワードにPRを行っており、それはホテル側の経営戦略です」 Q.パンやおにぎりなど簡易的な朝食であってもコストがかかります。これらのコストは、本当は宿泊費に含まれているのでしょうか。あるいは、宿泊者は全く負担をしていないのでしょうか。 高岡さん「もちろん、宿泊者の朝食の準備には、スタッフの配置や食材の調達、調理時間、片付けなどに膨大な負担と労力が費やされます。これらのコストは、結局は宿泊費に転嫁されています」 Q.「朝食無料」とうたいながら宿泊費に朝食代が含まれていれば、宿泊者に虚偽の情報を伝えていることにならないでしょうか。 高岡さん「『朝食無料』サービスとうたうことで、それは宿泊者に対するサービスという扱いになります。もし、宿泊翌日の朝食を取らなかったとしても、宿泊者が権利を放棄したということに該当するため、返金をする必要がありません。そのため、ホテルにとって都合がよく、サービスの一環として行っている場合が多いです」 Q.では、事前に宿泊するビジネスホテル以外で朝食を取ることが分かっている場合、チェックインのときに「朝食は必要ない」とフロントに伝えても宿泊費が安くなることはないのですね。 高岡さん「前述の通り、サービスの一環であるため、朝食を取らない場合は権利の放棄となり、宿泊費が安くなることはありません」 Q.「朝食無料」とすることで、ビジネスマンにとってのメリットはあるのでしょうか。 高岡さん「例えば、上司の出張旅行の手配をする場合、朝食の要不要が予約時点で不明だったり、自分自身の宿泊予約でも仕事の段取りが定まらず、朝食を取る余裕があるかどうか分からなかったりする場合があると思います。 そうしたとき、朝食無料サービスは宿泊費に『朝食代込み』とあるよりも、利用者それぞれの状況によって、『朝食無料サービスを利用してもしなくてもどちらでもよい』という思いに至りやすいため、多忙なビジネスマンにとって気軽で、よいPRフレーズだと思います」

オトナンサー編集部

Let's block ads! (Why?)



"ホテル" - Google ニュース
November 12, 2020 at 04:32AM
https://ift.tt/3nh9RAs

ビジネスホテルの「朝食無料」、本当は宿泊代に含まれているのでは?(オトナンサー) - Yahoo!ニュース
"ホテル" - Google ニュース
https://ift.tt/2Se1Pfs
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "ビジネスホテルの「朝食無料」、本当は宿泊代に含まれているのでは?(オトナンサー) - Yahoo!ニュース"

Post a Comment

Powered by Blogger.