「先を見通せない」旅館やホテル、解約相次ぐＧｏＴｏ一時停止 - 中日新聞

　新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国の観光支援事業「Ｇｏ　Ｔｏ　トラベル」が一時停止されることが発表されて一夜が明けた十五日、県内の旅館やホテルには停止期間となる二十八日〜来年一月十一日のキャンセルが相次いだ。　（島崎諭生、藤原啓嗣）

　高山市馬場町の旅館「飛騨・高山温泉　宝生閣」では、十四日夜に一時停止が報道された直後から、予約のキャンセルが数十件相次いだという。伝谷勝義支配人は「旅行会社や予約サイトなどから届く通知の三分の二ほどが予約のキャンセルで、ひどい状況。一日だけでこれだけあったので、この先を見通せない」と声を落とした。

　地域共通クーポンが利用できるようになった効果で十月以降、ようやく利用客数が持ち直していたところだったという。伝谷支配人は「今後は『Ｇｏ　Ｔｏ　トラベル』と関係なく訪れる人を取り込んでいくしかないが、コロナが広がっている状況もあり、利用客の数が読めない」と嘆いた。

　岐阜市の長良川沿いの宿泊業者でつくる「岐阜長良川温泉旅館協同組合」に加盟する施設でも、十四日から次々と年末年始の宿泊予約がキャンセルされ、従業員が対応に追われた。十五日も同様だった。組合加盟の七つ...

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