空き家をめぐる相続は、親族間のトラブルに発展しやすいといわれる。どうすれば「争続」を防げるのか、生前に何をしておけばいいのかなど、役に立つ相続のノウハウを軽快な落語に乗せて伝えている人がいる。
「参遊亭英遊」こと石倉英樹さん(46)。本職は「相続専門」の税理士だ。
1月下旬、さいたま市大宮区で開かれた「落語会」をのぞいてみると、羽織姿の石倉さんが熱弁をふるっていた。
「(財産を)持っている家は持っている家でもめる。持っていない家は持っていない家でもめる」
「もめない方法がひとつだけ残されています。遺言。だれにどの財産をいくら残すか、書いておく」
講演会は二部構成。前半の「相続落語家」として遺言の大切さを伝えると、後半は「相続税理士」の顔に。空き家ができる原因とその対策についてわかりやすく解説した。
この日の講演会は、さいたま市が今年度から始めた「空き家ワンストップ相談」の一環。「年間40~50件の講演を頼まれるので、最近は本業がどちらかわからなくなりました」と石倉さんは笑う。
拡大する石倉英樹さんは落語で「相続」をわかりやすく伝える=さいたま市大宮区
拡大する講演会の後半は税理士として、空き家と相続の関係について話した=さいたま市大宮区
なぜ「空き家問題」を「相続落語」で語るのか。石倉さんの発想はこうだ。
「最初から空き家の話をしようとしても、自分とは関係ないと思う人が多い。でも、高齢者は相続のことは気になる。実は、空き家の多くは相続で発生しているので、相続から空き家はつなげやすいのです」
相続の相談を数多く扱ってきた石倉さんによると、一人暮らしだった親が老人ホームに入って留守になった実家を、家族は「空き家」とは思わないことが多い。それは「何年かしたらまた戻ってくるかもしれない。ポストのものを出したり、窓を開けたり、夏場に草を刈ったりしている」(石倉さん)という理由からだ。
さいたま市のような都市部であれば、家は売ろうと思ったら売れると考える人は多いだろう。ところが、老人ホームでの生活が長くなり、入居費や介護費のために家を処分しようとしたときに、問題は起こりがちだ。
立ちはだかるのは「認知症の壁」だ。
実家の名義人である親が、老人…
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March 11, 2020 at 11:00AM
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落語で教える相続 親の家を「負動産」にしないために - 朝日新聞
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